シミの種類
シミの種類は大きく分けて水溶性のシミ・油性のシミ・不溶性のシミの3つに分類できます。
それぞれの見分け方は、
- 太陽光線や電灯の光りに透かしてみてクッキリとにじんでいたら水溶性
- 縦横に線が入っているような感じでしたら油性
- 何となくボンヤリにじんでいたら不溶性
と覚えておくと後の処理(クリーニング店に出す場合)にも役立ちます。
外出先でもしシミを付けてしまったら?
答え:ティッシュペーパーやハンカチなどで吸い取るか、固形物ならツマミ取っておきましょう。
水性のシミは湿らせた布(水)などで軽く叩いておきますと、後の処理が簡単におこなえます。(気を付けていただきたいのは、絶対に強く『弱くでも』こすらないで下さい)
大切な衣類にシミがついてしまったら?(基本編)
シミを付けた直後の処理又は、帰宅後のシミを取る方法を16通りのパターンで解説しています。
水性

インク
青インクは、歯ブラシか綿棒に漂白剤を薄めて含ませてタタキ、水をつけて漂白剤を落とし、染みが抜けるまで繰り返します。
赤インクは、オキシドールをつけて、上記と同じ行程をします。
ミルク
水でしぼった布などで叩き取っておいた染みは、帰宅後歯ブラシにベンジンを含ませて油成分をたたいて落とし蛋白質分解酵素入り洗剤で再度軽くたたきます。
お湯は蛋白質成分が固まるので使わないでください。
コーヒー
中性洗剤を歯ブラシに含ませて叩きます。
日にちがたったものは、先に水を含ませた歯ブラシで叩いて染みを取りやすくしそれから上のように中性洗剤で処理します。(日本茶なども同様に)
お酒
ハンカチなどで吸い取ったあと帰宅後歯ブラシに消毒用アルコールか無水エタノールを含ませて軽く叩き、その後中性洗剤で再び軽く叩きます。
日本酒やワイン、ブランデーなどは微妙に違います。
果汁
布などでふき取り帰宅後歯ブラシに中性洗剤を付け叩き、水で洗剤分をきれいに洗いながします。
天然果汁は色素が残りますので、あとにアルコールを付けて叩きます。落ちない場合は漂白剤で。
血液
水で濡らすしたハンカチで拭き帰宅後衣類を水で濡らし石鹸でこするか、酸素入り洗剤をつけた歯ブラシで叩いて下さい。
それでも落ちない時は、オキシドールか液体酸素系漂白剤を使用します。
油性

朱肉
歯ブラシか綿棒にベンジンを含ませて朱肉の油分を叩き出します。
残った油分は、アルコールで叩き出して処理して下さい。(ベンジンとエタノールは最寄りの薬局で販売してくれます。)
靴墨
ティシュペーパーで摘み取り、来たく後に歯ブラシか綿棒にベンジンを付けて叩き出して下さい。
ベンジンが完全に乾いてから脂肪分解酵素入り洗剤液で叩きます。輪ジミを残さないようくれぐれも注意します。
油ジミ
ベンジンを付けた布で叩いて落とし、よく乾燥させた後、洗濯用洗剤液を歯ブラシに付けてよく叩き出しておきます。衣類に付いた洗剤分も水で叩いて出します。
香水
ティシュペーパーなどでよく吸い取らせた後、歯ブラシか綿棒にエタノール水溶液をつけて、染みが落ちるまで叩きます。
エタノールが無ければ消毒用のものでも結構です。ただ香水は、時間が経過すると落ちません。
口紅
歯ブラシにベンジンをつけて、叩きだします。色素は中性洗剤を付けて叩き出します。
落ちなければ普通の石鹸を使用してください。
クレヨン
ティッシュペーパーで摘み取り、帰宅後歯ブラシにベンジンを含ませて叩き、完全に乾いてから脂肪分解酵素入り洗剤液で叩き出した後、水で洗剤分をよく叩き出して下さい。
カレー
ティッシュペーパーで摘み取っておきます。
帰宅後、ぬるま湯に溶かした中性洗剤を歯ブラシに付けて叩き出しておきます。後に残った黄色の色素は、塩素系漂白剤か酸素系漂白剤で漂白して下さい。
不溶性・その他

しょうゆ・ソース
付けたその場でティッシュなどで吸い取っておいて下さい。後は中性洗剤をつけた歯ブラシで叩いて染みを取り除いて処置してください。白色のもので薄く色が残ったら素材に合った漂白剤を使用します。
ファンデーション
ティシュペーパーで摘み取り、来たく後に歯ブラシか綿棒にベンジンを付けて叩き出して下さい。ベンジンが完全に乾いてから脂肪分解酵素入り洗剤液で叩きます。こすらないで。
ボールペン
しみの付いた箇所の下にタオルなどを置き、住まいの洗剤を歯ブラシにつけて、叩いて下のタオルに吸い取らせた後、洗剤分を水で叩いてよく落としておいて下さい。(必ず染みの下にタオルを!)
泥はね
乾いているか確認してから、歯ブラシで表面の泥を落としておきます。残った染みは、綿や麻などは、漂白します。
絹はごく少量のベンジンで叩きます(軽く)。毛や色柄物は中性洗剤で叩きましょう。